ずっと楽しみにしていた、今年のSUPER GT 第8戦もてぎ (11月3日決勝)、疲れと体調不良で現地観戦に行けませんでした。
とっても悲しく悔しいですが、今回の観戦断念に関して、よい気づきがありました。
今回はその気づきについてまとめます。
悲しくなるのは諦めていなかった証
SUPER GTは数あるモータースポーツの中でも、私が最も好きなレースシリーズ。本格的に観始めたのは高校生の頃でしたが、小学生の頃から存在は知っていて、機会があれば必ず観ていました。
そして今年は1月に新しいミラーレス一眼カメラ・Sony α6400を手に入れ、GTマシンをどれだけかっこよく撮れるか楽しみにしていました。
しかし、9月と10月はレッスンをこなしながら、家の用事で出かけたり、メガネを作ったり、買い物したり、ここ数年で最も多く外に出かけたので、その疲れが出てしまいました。
頭痛、猛烈なだるさや全身の凝り、睡眠不良などを抱えながら無理して観戦しに行くと、クラッシュして元の体調に戻すまで何ヶ月もかかりますし、コロナやインフルエンザにかかってしまうリスクが高くなるので、泣く泣く現地観戦を断念しました。
今まで、レースや車イベントに行くことをやめたのは数え切れないほどあります。実際、レース現地観戦も7年間行けなかったことがあります。今回もそんな数多くある内の1回になると思っていたのですが、少し様子が違いました。
とにかく悲しいのです。レースを観に行けなくて悲しくて、涙が出てきました。
「病気してなかったら行けたのに」とか、「一体あと何回こんな悔しい思いをしないといけないのだろう」とか、今まで行くのを諦めた数々の車イベントを思い出して、行きたかった気持ちがあふれてきました。
しかし、ひとしきり泣いたあと、ふと気づいたのです。車に関することで、泣くほど悲しく悔しい思いをしたのは初めてだな…と。
今までは車のイベントやレースがあっても、「行ったら仕事を2ヶ月は休まなくちゃいけなくなるから無理」、「体調悪くてどのみち行けないし…」と行く前から諦めていたことが多かったです。
最初から諦めていたことは、行けなくても、さほど悲しくなりません。
でも今回は何としてでも行きたいと思い、もてぎの2ヶ月くらい前から観戦に必要なものを用意したり、半月前に車の空気圧をチェックしに行ったり、現地観戦に向けて着々と準備をしていました。
今回、もてぎに行けなくて悲しくなったことは、自分がいかに車やモータースポーツが好きで、楽しみにしていたか、初めて自覚した瞬間でもありました。
今まで自分がここまで車好きであることを、自分自身が認めていませんでした。
実際、「車も持っていないのに車好きと言えるのか」とか、「車がそんなに好きなら車のイベントにもっと行っている」とか、車好きを行動で示せていなかったことに引け目を感じていました。
思えばこの考えも、今まで筋痛性脳脊髄炎(ME)患者として悔しい思いをたくさんしてきたことから生まれた思考でした。
行動でしか楽しみにしていることを信じてもらえない
たとえば、楽しみにしていた友達と映画を観る約束。
ME発症当初、体調の波が激しく予測がつきにくかった当時、友達から映画に誘われ、即答で行く約束をしたのですが、当日ひどく体調を崩し、泣く泣くキャンセル。
そんなことが2回続いたら、その友達から「行く気がないなら最初からそう言ってよ」と責められ、2度と誘ってもらうことはありませんでした。私としては楽しみにしていた映画に行けなかったショックに加え、楽しみにしていた気持ちそのものを否定され、さらにショックでした。
他の友人たちとも似たようなことがあり、「会うのが楽しみとか言って、どうせ口だけだろう」というようなことを言われたこともあります。
結局、その友人たちとも疎遠になったことから、当日その場に足を運ぶという行動でしか、自分の楽しみな気持ちや好きな気持ちは伝わらないのだと思い込んでしまいました。
そして言葉にしたところで、行動で示さないと信じてもらえないという、恐怖に近い感情も持つようになりました。
こんな感情があったことに、この記事を書きながら改めて気づいて驚いています。
私は昨年から、「車大好き英会話講師」を名乗っています。しかし、そう名乗るにも大変な勇気がいりました。「車大好きとか言ってどうせ口だけだろう」という心の声が、頭から離れなかったのです。
でも今回、自分の本当の「好き」な気持ちに気づいて、すっきりしました。
まとめ
私は車やモータースポーツが大好きです。体調が悪くて、イベントの様子やレースを家で画面を通してでしか観ることしかできなくても、実車のGR86を持っていなくても、ドライブが2ヶ月に1回くらいしかできなくても、車が大好きです。
来年は、今年の教訓も活かして、SUPER GTも、前から観てみたいと思っていたスーパー耐久も絶対に観に行きます。