英検を受けに東京に行ってきました〜試験までの体調管理と当日の過ごし方〜

筋痛性脳脊髄炎[ME](以下ME)の重症度が中程度以上になると、通院のために家から出ることすら大変な準備と労力が要ります。

しかも11月10日は記事のタイトル通り、英検1級二次試験受験のため、茨城北部の自宅を出てはるばる東京まで出かけてきました。

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7月から4ヶ月に及ぶ周到な準備の甲斐があり、体調は考えられ得る最高の状態で受験することが出来ました。

当記事では英検挑戦に向けた体調管理と当日の過ごし方について、試験日まで時系列でまとめたいと思います。

試験まで流れ

試験まで4ヶ月

英検1級一次試験には6月に合格したのですが、月の後半からひどいめまいが始まり、7月の二次試験は受験できず。レッスンも休んで療養に徹しましたが、めまいが治ったのは結局7月も終わりになってからでした。

一次合格からは二次受験が最優先事項で、友達との遊びや、イベントに出かけることは全くなく、さらに大好きな写真撮影も用事で出かけついでに少し、という具合に徹底しました。

・・・と言っても、体調が良い時はほとんどなかったので、出かけたくても出かけられなかったと言ったほうが正しいです。

8月も中頃までは腹痛が続いて、下旬になってからようやく勉強が出来るようになりました。勉強は横になったままポッドキャストを聴くことがメインで、2〜3週間に一度言語交換パートナーとスピーチの練習をすることです

9月に入り、猛烈な暑さが和らぎ、気候が安定してきた頃にようやく体調も安定してきました。9月のうちに携帯の機種変更など、雑事をこなして10月はたくさん勉強しようと思っていました。

しかし、10月12日の台風19号(Hagibis)の襲来に備え、連日の庭の片付けにより極度に疲弊。この疲れにより10月のほとんどをひどい頭痛、だるさ、気分の悪さとの戦いに費やすことになります。勉強も出来たのはたったの2日間。

試験まで3週間

10月下旬には受験票が届き、試験の集合時間が朝9時15分という睡眠障害持ちにとって恐ろしい時間だということが分かったので、それからは夜11時半までには布団に入り、深夜0時消灯を徹底しました。寝るためには湯たんぽをしたり、薬を飲んだり、準備に2時間以上掛かるため、夜9時過ぎは寝る準備を始めました。

勉強をするとくたびれて眠りにも影響するため、試験の3週間前からは一切やめました。何かやりたい時は日本のドラマを観たり、恋愛に関するポッドキャスト”Date/able”を聴いたりして過ごしました。普通は直前にたくさん勉強するのですが、病人に世間の常識は通用しません。

それから二次受験票が届いてからすぐに、試験会場までのルートをチェック。乗り遅れた時、乗り過ごした時に乗る電車やルートも確認しておきました。

10日前に散髪に出かけたついでに、電車の切符を買いました。その頃から家事も家族にお任せ。

それから忘れ物がないように持ち物一覧表を作り、1週間前には天気予報から当日の服装を決め、持ち物も全て鞄に詰めました。また当日の朝食も決めて(菓子パンとコーンスープ)、用意。あとは前日夜に携帯とカメラのバッテリーの充電をして準備万端。

試験当日

前の晩は8時には寝る用意を始め、10時半には消灯。そして当日は朝4時半起床。朝は着替えたらすぐに湯たんぽを沸かし、体を温め、朝食を軽く食べて出かけました。

4ヶ月かけて出来得る限りのことはしたので、当日はリラックスして会場に向かいました。

そして、英検1級合格しました!!

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7月の二次試験を棄権した時は悔しさで涙が出ました。今回、試験会場に行くこと、そして合格することが出来て、本当に嬉しいです。 

作戦成功

3週間前から勉強をやめて、体調を整えることだけに専念したのが良かったです。「本当にこれでいいのだろうか?」と何度も思いましたが、結果的にはこれが一番の試験対策になりました。

それからMEの特性として、思考力を使う活動は体力を消耗し症状を悪化させるので、試験当日もなるべく頭を使わないようにしました。試験の直前まで勉強した内容をおさらいしたり、英語モードにするため英語で独り言を呟いたりして、頭を戦闘モードに切り替えるのが定石です。しかし、今回、行きの電車では目をつぶって深呼吸し、会場についてから試験の直前までボーッとして、なるべく体力を温存するようにしました。

さらに、お腹を壊すと一気に体力を落とすので、試験2週間前からは体を冷やさないように特に注意し、冷たいものや古いものは一切食べないようにしました。

慢性病を持っていると、時には世間一般の常識とはかけ離れた方法が正解であることを、身をもって感じます。今回も無理して直前まで机に向かって勉強をしていたら、試験会場に着く事すらできなかったかもしれません。

まとめ

私が英語の勉強を始めたのが、2001年、16歳の時でした。それからMEと格闘しつつ、少しずつ英語の勉強を続け、ついに国内最上級の英語資格の一つを取得することが出来、これ以上嬉しいことはありません。

英語学習歴については別ブログ「ゆっきー英語塾」に詳しく書きました>>私の英語学習歴 ~オンライン英会話講師になるまで~ [別ウインドウで開きます]

当記事がMEに限らず、慢性病を持ちながら資格試験に挑戦されている方の参考に少しでもなれば幸いです。

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この記事の英語版>>How I Prepared for an English Proficiency Test in Tokyo as an ME patient

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