「体調の悪いいつもの姿を見せればいい」という開き直りで挑戦が楽しくなった話

最近、Twitterの「スペース」で、日本人英語学習者と英語を話す機会が月に数回あります。
※スペースは、Twitter上で使えるグループ通話機能のようなもので、Twitterのアカウントがあれば、フォロー関係なく誰でも参加できます。
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オンライン英会話講師として、一通りの会話はもちろん問題なくできます。でも英語を自分が思ったように上手く話せない時は、やはり恥ずかしいし悔しいです。

体調のひどい時は「体調が良ければ、もっと上手く話せるのになぁ!」と思うことがあります

私の場合、いつも頭がぼーっとして、体が猛烈にだるいうえ、 頭痛があったり、腹痛があったり、寒気があったり、睡眠に問題があったり。 体も頭もすっきりしていることは、MEを発症してから、26年間で1度もありません。

体調が悪くて自分の持てる力を発揮できないというのは、すごくストレスのあることです

思えば英検などの試験も、体調が良い日に受けられたことは今まで1度もありません。

今でも覚えているのが、2009年に英検準1級を受験した時のこと。試験まで2週間下痢が続き、お粥ばかり食べて過ごし、試験当日も吐き気があるなか受験し、わずか2点足らずで不合格になったこと。

他にも試験中に失神しそうなほど猛烈な腹痛があり、20分間は深呼吸をしてお腹をさすって痛みが和らぐのをひたすら待つ、という状態で受けたこともあります。

ただこんな体調不良での受験は私にとっては普通のこと

試験の結果を見て「体調が良ければもっと点数を取れたのに…」と思うのは毎度のことでした。

でも最近、考え方に大きな変化がありました。

体調不良が「普通」な自分

今年の夏に、日本語と英語のバイリンガルポッドキャスト出演のお誘いがあり、喜んで引き受けました。

しかし、いざ出演するとなると「どうやって当日に最高のパフォーマンスを発揮できるように体調整えようか…」と頭を悩ませました。

そしたら母から「体調が悪いいつも姿を見せればいい。それが普通なのだから」の一言。

40年近く慢性病を患っている母のこの一言で、とても気が楽になりました。

自分の実力の100%が出せる体調の日だけにポッドキャスト出演やYouTubeの撮影をしていたら、年に1回あるかないかになってしまいます。

でも、50%から60%しか力の出せない普段の体調でオッケー、と決めたら行動できる日が比較にならほど増えます

さらに80%実力が出せたらラッキー、100%の実力が出せたら超ラッキー。そんな日があったら、それだけで嬉しくなれる。

つまり、体調が悪い、頭が痛い、猛烈にだるいのは自分にとっての「日常」であり「普通」なので、その時にできたことが自分の実力なのだと思うようになりました

そう心から思えた瞬間、目の前の視界が一気に広がる感覚がありました。

先日、TOEIC公式問題集を使い、 本番同様に時間を計って模擬試験をやってみました。

こういう模試は、当然良いスコアを取りたいので、体調を少しでも良くしてからやりたいと思うのは当然だと思います。しかし、その日は普段通りの体調でやってみました。

案の定、2時間も集中して机に向かって勉強することは体に相当な負担なので、後半の30分は気分がかなり悪くなりました。でも、本番に近い形でできたと喜びました。

Twitterスペースもそうです。先月、誰でも英会話を楽しめる場所を作りたいと、自分がホストになりスペースを開きました。
本音を言えば、 もう少し頭がすっきりしいて、ハキハキ喋れる日にやりたかったのですが、いつもの自分で良いんだと自分に言い聞かせ、思い切ってやってみました。

思った通り滑舌は悪いし、話したいことの半分も話せない状態でしたが、とても良いご縁もあり、本当に挑戦してよかったです(今は次のスペースに向けて準備中です)。

また、 今年からネイティブに教わった英会話表現を紹介するYouTube動画を撮影しているのですが、普段の自分でOKと割り切って撮影できるようになりました。

「体調の悪い普段の自分の姿を見せればいい」

そう思えるようになったら、面白いことに、新しいことに挑戦するハードルが一気に下がり、以前と変わらない体調でも、多くのことに挑戦できています

妥協するのではなく病気の自分を認める

もちろん、勉強も挑戦もせずこれが自分の実力と開き直るということではありません。

私自身、MEの症状が苛烈を極め、英検1級二次試験を棄権にしなければならなくなったり、TESOL(英語教授法)の講座を4年2ヶ月もかけて修了(一般的には数ヶ月から1年の講座)したり、そういった経験を積み重ねてきて今に至ります。

英検1級合格という、自分でも納得のいく結果が出せたことで、できた開き直りです。
▼英検1級二次試験に挑戦した時の記事

病気をしていて満足のいく力を発揮できなくても、例えそんな日々がこれから続くとしても、それが自分なのだと思えるようになった…かなと思います。

そしてこれから…

今までと大して変わらない体調不良の状態でも、今まで以上に多くの挑戦ができるになったことで、将来に対する希望も見えてきました。そのおかげもあり、最近はとてもワクワクしています。

当面の目標は来春(2022年)にTOEIC (LR)を受けて、950点以上を取得することです。そのために体調の悪い中、どう勉強するかが大きな課題ですが、勉強法を見つけることも含めて楽しみたいと思います。

その日、その時の最善を積み重ねて、少しずつ目標を達成していきたいです。

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